新型コロナウイルスによる影響から、自炊をする人が増加したそうです。ごみ収集時の家庭ごみが増加していることからも明らかな事実です。
県外への移動も間もなく解禁となりますが…自粛生活の中で勉強がてら見たドキュメンタリー映画にて、 食材に関する非常に興味深い内容 だったのでご紹介したいと思います。
(※個人的な感想を含みます)
映画「フード・インク」
2008年にアメリカで公開されたドキュメンタリー映画「フード・インク」は、私たちの生活から欠かせない食事にフォーカスし、「食べ物自体のルーツ・安全性」に対する問を投げかけてきます。
アメリカの食品産業(特に畜産)の問題点にフォーカスしていますが、 輸入大国の日本、我々の食品事情にも密接に関わる話 となっています。
決して大げさではない
12年も前の映画作品、ましてやアメリカの話でしょう?なんて最初は思っていましたが、内容はかなり衝撃的なものです。
大きすぎる企業が一般消費者に与える影響の強さはまさにアメリカンドリームを彷彿とさせることでしょう。利害関係など、末端部分からは見えにくい側面を、現場レベルで真実をとらえようとしています。
日本も全く同じ状況下か、というわけではないのですが…
類似している部分はあります。一極集中とまでは行きませんが、 畜産業の全体像をすでに消費者側からは捉えることができなくなっている点 です。
個人的にコストコ(アメリカ版業務スーパー)が好きだったのですが、少し控えるようになりました。この映画を見てしまうとアメリカ産のA5ランクのお肉をみて、”おいしそう”と、安易に思えなくなること必至です。
知らないほうが美味しかった…
スーパーの売り場にて、容器に載せられ程よくサシのはいったA5ランクのアメリカ産牛肉は、とても美味しそうに見えるはずです。この映画を見るまでは…
映画を見たうえで調べてみたアメリカにおける牛の平均寿命、現在も変わらず非常に短いのです。効率的に、尚且つ短期間で牛を太らせるよう管理されているからです。牧草ではなく、通常牛が食べないトウモロコシを飼料として与えることで肥育速度を上げています。
別の記事で紹介しますが、アメリカの穀物は遺伝子組み換えしたものが多くを占め、諸外国では安全性を考慮して輸入に規制をかけるケースがあります。しかし、遺伝子組み換えした穀物を飼料として与えられて育った畜産の肉は その規制をすり抜けて、我々の食卓に上がっている のです。
”お肉”という食べ物に加工される前は、四肢がある動物”牛”です。この牛がどのような環境で育ち、どのような飼料で育てられたのか…なかなか意識する機会はありません。目の前のおいしそうにカットされた品物しか見えなくされているからなのです。
まとめ
スーパーで買い物をしている時、私達は消費者としてより良い製品を”選択する自由”があります。しかし、適切な情報がない場合、不自由な選択をしてしまうかもしれません。
実際に自分たちが食べているものは、どのように生産されて食卓まで来ているのか?その過程を知ることが出来る食べ物はあるのだろうか?一体何を食べているのか?
生きるうえで欠かせない”食事”に関して、深く考えさせられました。
映画では牛のほかに穀物、鳥、豚などが紹介されていきます。食べ物について、どう選択していかなければいけないのか、考えるきっかけになるかもしれません。
なんてシリアスな書き方ですが、健康を意識したい、という方には是非おすすめの映画には変わりありません。依然ストレスフルな状況が続きますが、知見が広がるきっかけになれば幸いです。