医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

ブログ構築環境をPCに作ることになりました

このブログは、はてなブログというサービスを使用することで成り立っています。

友人のアドバイスを受けつつ、知識0の素人 である私が環境開発というものを進めていくうえでの学習、調べものを含めた記録をつづっていきます。

「自前のPCで書く環境を作ったらいい」

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はてなブログは予めデザインが用意されていて、手軽にブログを始められる便利なサービスです。しかし、凝ったデザインや機能を実現しようとすると難易度が上がります。

そこで、勉強も兼ねて、自由度が高いブログを実現できる WordPress の構築をすることにしました。

そういった経緯と私のブログ運営を手伝ってくれている友人「たむ」の助言により、自前のノートPCを購入するに至りました。

プログラミングがまったく分からず、文章を作成して編集できるだけで十分な私でしたが、10年来の友人の言葉に背中を押されて、少しずつですがやってみることにしました。

とりあえずの準備

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今回利用したものは以下になります。すべて友人の助言によるもので、名前も知らなかったものばかりです。

  • Windows Terminal
  • Windows PowerShell
  • WSL
  • Ubuntu(Linux)
  • Apache2
  • MySQL
  • WordPress

それぞれがどういうものなのかというと、正直まだ分かっていません。果てしない道のりのように感じていますが、友人の指導をもらいつつ学習を進めていきます。

長い道のりの始まり

開発に動き出したところ、分からないことを調べるたびに分からないことが芋づる式に増えていく感覚があります。

知識0の人間は、いったいどこまでできるようになるでしょうか。とにかくWordPressを使えるように突き進みます。

痛みの伴わない(血の出ない)血糖値測定方法は無いものか

以前、妊娠糖尿病になった妻の血糖値測定生活について綴りました。毎日血糖値とにらめっこする妻と、家計への負荷はつらいものがあります。

www.otama3.info

書いた直後に、そういえば果物の糖度はレーザーで測定できるけど人はできないのか?と気になって調べてみました。

結論から言うと、将来実用化予定で開発されているものがありました。大変うれしかったため、従来の測定方法と、開発されている新たな測定方法について簡単にまとめています。

従来の血糖値測定

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現在採用されている血糖値の測定方法は、採血しなければいけません。

測定する場合は、専用の針で皮膚に傷をつけます。その傷から採血して、センサに付けることで測定が可能となります。傷痕が残るようなものではないのですが、これを毎日行うことは、精神的にも負担がかかるようです。

奥さんから針を1本もらって試したところ、一瞬ではありますがやはり痛みは感じました。

手順が多く、この方法は感染症のリスク も0ではありません。更に、測定するための針やセンサは使い捨てのため、測定のたびにゴミが出ててしまいます。

こんなに大変だなんて、妻が妊娠糖尿病になるまで知りませんでした。

新たな測定方法は無痛でクリーン

タイトルに戻りますが、糖度測定のようにレーザーで傷つけず、血糖値を測定する方法自体は存在していました。

製品として販売はされていないようでしたが、認定特定非営利活動法人である日本IDDMネットワークのHPに、光を使って血糖測定から痛みをなくすという最新研究とその技術が紹介されていました。

原理はまさに 果物の糖度測定 と同じです。レーザーによる血糖値の測定により、先程の手間やゴミ、精神的負担を解消することに繋がります。

2023発売予定

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開発しているのはライトタッチテクノロジーという企業でした。HPを開くと同時に目に飛び込んできたのは「世界初、針のない血糖値センサーの実現」という言葉です。

1度でも血糖値を測ったことがある方は(または家族)すぐ切り替えたい気持ちになると思います。

糖尿病患者は予備軍を含めて全国に2000万人以上いると言われているので、実用化すれば痛みと共に、ゴミとして出る医療廃棄物が一気に消失すると考えられます。

2023年に病院を軸に発売・展開予定とのことで、毎日血糖値を測っている人にとって嬉しいニュースですね。

まとめ

血糖値の状況を定期的に知ることが出来れば、糖尿病という病気に認定される前にできることはたくさんあります。こういった機器が家庭に1台あるといいですね。

可能なら技術革新が進んでアップルウォッチのような端末に、1つの機能として搭載されることを期待しています。

子育てする親は絶対に読むべき本 100人以上の薬剤師と話した中で見つけた至高の1冊

私は営業として薬局を回ることが多く、話をするのは専ら薬剤師の方々です。読書が好きと伝えていることもあってか、これまで紹介いただいた本は100冊を超えます。

その中で、今このタイミングでこそ紹介したいと思うのは「こわいカゼ薬 子供たちが急死・ライ症候群」という本です。

子どもの未来を変える力をもっているのは、良くも悪くも親であると痛感させられます。

「知らないことは罪である」 という言葉から始まるこの本は、特にこれから親になる方、また子育てをしている方はぜひ読んでほしいと思います。

風邪に使われる薬で子どもが死ぬ?

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三一書房から40年以上前に出版されていた本のためか、今ではもう中古でしか手に入りません。

医者が絶対であった当時、 最も身近な病気である風邪(かぜ症候群) に使われる風邪薬が、全く必要ないという真実に迫る内容となっています。

作者である本畝淑子さんの娘は、風邪により病院を受診して、医者から渡された風邪薬を使用し続けて5日後に亡くなりました。

約40年前の話ですが、先進国である日本で本当に起きた薬害・医療被害による悲劇の記録です。娘を亡くされた著者は医療の変革を願いましたが、現代の医療や薬は変わったのでしょうか。

病院に連れて行くのは当たり前?

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本に書かれた事実は、1961年(昭和36年)の 国民健康保険普及 によって起きたとも言われています。3割負担で誰もが受けられる医療拡大は、誰もが薬を使用する環境拡大にもなったようです。

幼い子どもは特に熱が出やすい上に、体調を崩すこともよくあるため、病院で診てもらうことが必然的に多くなります。つまり、薬を使用する機会も多くなるということです。

病院にあまり行かない私と違い、妻は子どもが熱を出した時は病院に連れて行っていました。

どんな薬をもらっているか調べること

たま家の場合、妻が病院に子どもを連れて行く理由は主に以下のようにありました。

  • その原因を専門家によって特定すること(重病ではないかの判断)
  • 適切な処置を受けること(投薬)
  • 保育園からの圧力(外的圧力)

正直なところ、子ではなく 親が安心したい から病院に連れて行っているわけです。その結果として、いつも5種類ほどの薬をもらっていました。

私が記憶している限り、病院での診断は風邪以外無かったはずです。体重が成人の1/5にも満たない子どもに対して、こんなに多くの薬が必要なのかは大いに疑問でした。

特に毎度出される抗生物質には、違和感しかありませんでした。今回紹介した本の中で、医者の丁寧な解説があり、素人ですら感じるこの違和感が間違っていなかったことが分かりました。

妻と何度も話し合った結果、子どもへの抗生物質の使用はしないことに理解を示してくれました。

不必要なものは要らないと言う勇気

抗生物質の話に戻りますが、風邪の原因は8割以上がウイルスのため、抗生物質は残りの2割以下にしか効きません。使用によって腸内環境を悪くしたり、下痢を引き起こす副作用の影響の方が多くあります。

そもそも40年以上前に出版された本に「風邪に効く薬はない」と記載されています。登録販売者の参考書にも風邪薬は 全て対処療法(症状を抑えるだけ) と書いてあるのです。

抗生物質(そもそもドラッグストアで買えない)以外にも、ウイルスと戦うために上がる体温を下げる解熱剤など、基本的には必要ないとされています。必要かそうでないかを判断する知識は持つべきだと思われます。

ただ親としては、苦しむ我が子を見れば楽にさせたいと思うに決まっています。しかし、薬で症状を和らげるつもりが、かえって長期化、あるいは悪化させているかもしれないことがあるのです。

子どもを亡くした著者の声

風邪薬により、お子さんを亡くした本畝淑子さんですが、googleで検索しても本人の情報は一切ヒットしません。また、今回紹介している本も絶版しています。

消息は分からずとも、真実が書かれた本(裏付けとして共著者は医者)から、現代の私たちでも学ぶべきことが多くありました。自ら判断して動くためには、知識は進んで得る必要があるという示唆です。

子どもは自立するまで、親に依存するしかありません。本の中では、親である私たちは、我が子に何を飲ませているのか、与えるべきかを知る必要があると強く訴えられていました。

さいごに

「薬は毒である」 と、本の中では何度も書かれていました。特に現代では、合成により新薬が次々と生み出されています。もし仮に毒だとしたら、氾濫しています。

子どもを守っていくためには、正しく判断するための知識が必須です。

専門知識を持つ人からの言葉でも、責任を取るのは自身や子どもです。薬とは体に取り入れて、何かしら必ず影響を及ぼすものであることを認識して過ごしたいものです。

登録販売者試験を受けてみての学びとこれから

4ヵ月をかけて勉強をして、何とか2021年の登録販売者試験に合格することができました!

薬剤師、登録販売者の方々とやり取りをする、専門性の高い分野で営業として10年働いてきましたが、資格は持っていませんでした。

登録販売者(実務経験は無し)として、より精度の高い情報を発信してきたいと思います。そのうえで、受験までの軌跡とこれからをつらつらと書いていきます。

私が受験までに準備したもの

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  • 参考書(中古):確か500~600円くらい
  • 受験料:13600円
  • 写真代:700円
  • 自前のPCまたは携帯:調べもの

正直なところ、働いている分野なのだから簡単に受かるだろうと軽く考えていました。そんな私は、ブックオフ購入した中古の参考書1冊で受験に臨むことにしました。

読み解けるかは別として、薬機法等の法律の改定などの情報は ネットからの情報集約 が可能です。

参考書以外に支払ったものは受験料と写真代で、登録販売者試験を受験するまでに使った金額は15000円位でした。

勉強していた時の話

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まずは参考書を読書の要領で、最初から最後まで読み切ろうとしました。1度全体を見渡すことで、苦手あるいは知らない分野を理解できると考えたからです。

始めの第1章は比較的内容理解がしやすく、とてもスムーズに読み進めることが出来ました。しかし、薬の名称や効能効果が羅列され始める2章、3章では、遅々として進まなくなります。

第1章のまとめはこれくらいのボリュームです。 www.otama3.info

私の場合ですが、第3章であまりにも捗らなくなったため、勉強開始1か月後に1度フェードアウトしてしまいました。その後、勉強を再開したのは試験1ヵ月前で、実際の学習期間は2ヵ月程度 です。

毎日コツコツ続けていたら、4ヵ月あればもっと余裕をもって受験できたと反省しています。

多少古い参考書でもいける

学習教材として、出版から数年経っている中古の参考書を使用していましたが、学習に支障はありませんでした。というのも、内容の多くが歴史的背景や生体機能、薬の効能や法律など、普遍的なものが大半 だからです。

ただし、あまりにも古いものはお勧めしません。というのも、年度によってですが、法律の改定や薬の成分の追加・削除などがあるからです。

変化のある年度は、最新情報が反映された参考書が良いと思います。

勉強して得た視野

資格を得るために勉強をしたわけですが、薬について考えるスタンス を確立できたことが1番の収穫かもしれません。

例えば薬害について、参考書には必ず代表的な4つの事例が紹介されています。単なる過去の事例ではなく、ドラッグストアで日頃購入できる医薬品のレベルでも起きる可能性もあるのです。

薬は食べ物と同じように、口から体に入れるものが多くあります。そんな薬は良くも悪くも、使用した人の体や心に必ず影響を与えます。

子育てをしていると、子どもはそのリスクが分からないまま使わされていることに気付きました。それからは新薬と漢方薬の比較等を含めて、細心の注意を払うようになりました。

これから

登録販売者試験の勉強をすることで、薬の持つ西洋医学的な考えを理解することができます。特定の症状に使用する薬は、あくまで対処療法的な使用に限られます。

医薬業界にいると、西洋医学の知識に加えて東洋医学の知識を学ばれてきた方が多くいます。その理由は、東洋医学の中に病気や症状の根本治療、また未病を治す考え方や手法を備えているからです。

これからは 東洋医学的な考え方 を学び、深めていきたいと考えています。

毎月5000円以上の出費が家計に上乗せされる妊娠糖尿病生活

妻は第二子の妊娠中に、妊娠糖尿病と診断されました。

診断されてからの妻は、内科に行ったうえで産婦人科に通う、はしご酒のような通院スタイルとなりました。

妊娠糖尿病と診断されてからの生活について、淡々と書き留めていきます。

内科と婦人科の受診

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冒頭にも書きましたが、妻は妊娠糖尿病と診断されてから、妊婦健診の前に内科受診が加わりました。(※ここでは妊婦に対する行政の補助は適用されない)安全を考慮すればしょうがないのですが、出費はかさみます。

内科を受診する際、毎日測定した血糖値の記録を報告します。

妊娠糖尿病と診断されてしまうと、出産後まで毎日血糖値を測定し続ける必要がある ため、出費はさらに増えます。

針・血・ピッ

妊娠糖尿病と診断されると、毎日血糖値測定を強いられます。日誌よろしく、測定記録を記入しなければならないのです。血糖値を測っていくために、以下のものが必要になります。

  • 専用の測定器(病院からレンタル)
  • アイピットミニ(実費購入)
  • グルテストNeoセンサー(実費購入)

専用の測定器は病院からのレンタルになります。しかし、測定をする際に使用するアイピット(針)、センサー(測定センサー)は使い捨てで実費購入です。薬局から購入しなければならず、1ヵ月あたり5000円前後 かかります。

血糖値測定者の抱える矛盾

血糖値測定の意味合いとして、病院は 血糖値の高いタイミング を知りたいようです。測定回数は、病院の方針や血糖値の状況によるそうですが、妻は1日1回の測定で済んでいます(1日3回の人もいるそうです)。

血糖値が高くなれば保険適用でインスリンを使用することができるそうです。

真面目な血糖値のコントロールは医療費の削減につながるはずなのに、逆にお金がかさむという矛盾が発生しています。

かといってインスリンを打った方がよいのかというと、そう安直にとらえている医療関係者はいないはずです。

保険適用のインスリンとは

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インスリンとは、食事をすることによって吸収された糖分を、身体中の細胞に取り込ませるためのホルモンです。つまり血糖値を下げる働きがあります。

ホルモンとは、ほんの少量で体に劇的な変化をもたらす物質の総称 です。アトピーに使うステロイド剤なども、副腎皮質ホルモンと呼ばれるホルモンの一種です。

そんなごく少量で体に強力に働きかけるホルモンですから、本来使用するのは避けたいものです。

しかし、日本では血糖値に対しての視線が非常に厳しいく、医者は患者の血糖値を基準とされる値にまで移行させることを最良としています。(妊婦は定期健診があるから逃れられない)

そのため血糖値が高く、コントロールが難しい状況が続く妊娠糖尿病妊婦には、インスリンが使用される可能性があります。

妊娠糖尿病だけど

糖尿病は血液中の血糖を正常にコントロールできない病気であり、痛みは生じません。そのため、本当に怖いのは進行して起こる合併症(腎機能低下・細胞壊死・失明)です。

合併症は、通常発症するまでに5~10年と長い時間をかけて起こります。妊娠糖尿病の場合だと胎児が大きくなりすぎるなど、通常とは異なる問題が起こる可能性があります。

通常の糖尿病と比べ、想定される問題は異なりますが、血糖値をコントロールしなければならないという本質 は変わりません。しかしながら、そのコントロール方法はほぼ教えられることはありませんでした。

無かった食指導

血糖値をあげないために、妻が教えてもらったことを羅列します。

  • よく噛む
  • 時間をかけて食事をする
  • はしを置く(休める)

根本的な問題解決を講じることはなく、対処療法的なもの(対処療法にすらなっていないのでは?)しかなかったのです。

食事による血糖値上昇の最大要因は、血糖値を上げやすい栄養素である炭水化物の摂取 にあります。妊娠等病病ではインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)が高まることもあり、日頃の食生活をヒアリングして指導するべきではないかと考えられます。

ちなみに妻の家系では糖尿病の親族はいません。また、おやつとして甘いものを摂ることはあまりありません。(むしろ辛いものが好き)

最後に

根本的な改善策を示さないのに、血糖値を測定させ続けていても(上下で一喜一憂させていても)、何の解決にもなりません。そのため、無駄な医薬品を購入させるのとすら思う旦那でありました。

根本的な解決法は自ら学んでいくしかなさそうです。

ということで、糖質制限 について書いている書籍を読み漁り、妻の了承を得たうえで徐々に食生活から炭水化物の割合を減らしていくことにしました。

妻との話し合いは時間がかかりましたが、食事で病気が治るのであればそれに越したことはないという共通認識を持つことができました。

妻が妊婦糖尿病と診断されました

妻が初期の妊婦検診で、血糖値が若干高く再検査をすることになりました。

妊娠していない時の健康診断では、血糖値で引っかかったことは1度もなかったそうで、少し落ち込んでいたのはここだけの話。

「再検査で引っかからなければ大丈夫だよ」

そう声をかけた1週間後の再検査にて、血糖値は再び基準値を超えました。その結果、妻は妊娠糖尿病と診断されたのです。

そもそも妊娠糖尿病とは?

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妊娠糖尿病とは、妊娠中にはじめて明らかになった糖代謝異常のことを言います。糖代謝異常と言うと難しく聞こえますが、要は妊娠したことによって糖尿病になった状態ということです。

名称の通り、妊娠中に分かった場合に妊娠糖尿病と言います。

妊娠すると、妊婦自身のインスリン(血糖値を下げるホルモン)が働きにくくなる ということが知られています。妊娠中は通常時と体の状態が異なっているため、通常の糖尿病とは区別されています。

2002年に日本産科婦人科学会より、妊娠糖尿病に関する見解や定義が発信されています。

その中には、妊娠中に発見することにより、将来の糖尿病に進展する可能性を踏まえて、適切な治療と管理を行う必要があると書かれています。

妊娠糖尿病がどのように診断されるのか、どのようなリスクがあるのかを簡単にまとめます。

診断基準

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一般社団法人 日本内分泌学会HPによると、診断基準は以下のようになります。

糖負荷試験(75gのブドウ糖を摂取)をした際に、以下の いずれか1つ でも当てはまった場合は、妊娠糖尿病と診断されます。

  • 空腹時血糖92mg/dL以上
  • 1時間値180mg/dL以上
  • 2時間値153mg/dL以上

この糖負荷試験を駄菓子で見立ててみると、森永のブドウ糖ラムネ(内容量41g)2袋の一気食いに相当します。糖負荷試験のイメージができない方は、ぜひ試してみてください。

※2010年までの診断基準

公益財団法人 日本産婦人科学会HPによると、以前の診断基準は以下のようになります。

糖負荷試験は同じですが、2つ以上当てはまった場合に診断されていたため、現在の基準と比べてだいぶゆるくなっています。

  • 空腹時血糖100mg/dL以上(現在より8mg高い)
  • 1時間値180mg/dL以上(変更なし)
  • 2時間値150mg/dL以上(現在より3mg低い)

2010年の変更以降、妊娠糖尿病患者数は明らかな増加 を見せています。

この病気のリスク

この病気において懸念されるリスクは、母体と胎児・新生児合併症です。

血糖値のコントロール がうまくいかず、高血糖の状態が続いてしまうと、母体には糖尿病による症状が出てくる可能性があります。また、以下のような影響が胎児に起きる可能性があります。

  • 巨大児
  • 新生児低血糖
  • 先天奇形や発育遅延
  • 最悪の場合流産

場合によっては帝王切開の可能性も出てくるので、妊婦の方以外でも血糖値をコントロールする術は学んでおいて損はありません。

血糖値のコントロールについては後日紹介したいと思います。

転院のお知らせ

妊娠糖尿病の概要を知ったうえで、たま家の話に戻ります。妻は当初、職場から最も通いやすい産婦人科に通院していました。

とても親身になってくれる良い先生だったのですが、こういう時世もあり、家に近い病院を勧めてくれました。紹介状を書いてくれて、家に近い産婦人科へ移ることとなりました。

この度妻が妊娠糖尿病と診断されたのは、2件目である家に近い産婦人科の検診でのことでした。診断された日、妻は大きい病院への転院を強制されることとなりました。

「はい、紹介状書いてあげるから」

糖負荷試験の再検査を行い、妻はその結果を院長から直接聞かされたそうです。試験から1時間後の血糖値が185くらいと、わずかにオーバーしたことで妊娠糖尿病と診断されたそうです。

結果を説明された上で「はい、紹介状書いてあげるから」と、地域で一番大きい大学病院への紹介状を書いて渡してきたそうです。

血糖値が適正域になったらどうなるのかなどの説明もなく、実質転院を告げるだけの診察だったそうです。

妻から聞いて、とても悲しくなりました。しかし、妻はそれ以上に落胆しているであろうことは容易に推察されました。

わざわざ家の近くの産婦人科を紹介してもらって通院し始めたにもかかわらず、不本意ながら転院を余儀なくされました。現在妻は徒歩・バスで40分かけて通院しています。

さいごに

転院となり、妻の妊婦健診には内科検診も加わる事となりました。しかしながら、今のところ、血糖値が上がりにくい主食(GI値に基づく)の選定を含めた食に関する指導はあまりないそうです。

血糖値の上下は、妻の気持ちの上下にも関わってきます。そのため、家庭内で可能な範囲で、糖質制限を取り入れたいと考えています。

妊娠糖尿病の妻が課されたことと、血糖値をあげないための取り組みが生かしていただけるよう、今後まとめていきます。

牛乳について、読むことでこんな懐疑的になるとは思っていなかった本

牛乳が薬並みに体に影響を及ぼすものだとしたら、これからも飲み続けますか?

薬を売ることに特化した医薬業界で働いていると、病気の原因が食べ物にある(関与が濃厚)という話を聞く機会が多くあります。少し調べてみるだけでも、食品添加物や精製糖、農薬を使用した栽培などたくさん出てきます。

陰謀説的な内容も存在しますが、注意深く見ていくと 科学的根拠に基づいた事実 に気付くことができます。

今回紹介する本は、「乳がんと牛乳」というタイトルの通り、牛乳が健康を害す可能性に言及しています。

乳がんと牛乳

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私がこの本に出会ったのは、漢方相談を生業としている女性薬剤師の方と話をしている時でした。

以前の記事で私の妻の卵巣に、チョコレート嚢胞があり、出産まで大変だったことを書きました。この薬剤師の方も若い頃に、妻と同じ様に卵巣腫瘍(グレープフルーツ大!)ができたそうです。手術と東洋医学的視点に基づいた漢方薬の併用により、一度完治した後、再発を経験されました。

原因が生活習慣の中 にあるのかもしれないと、食事について考えていた時に、この本に出会ったそうです。

「たま君の奥さんは(食生活に牛乳は)?」と同じ経験をされていたこともあり、私にこの本を勧めてくれました。

牛乳は誰の飲み物?

本のタイトルを見ると「牛乳こそ乳がんの原因である」と言い切っています。

その理由は完結に述べられていて、牛乳とは子牛が飲むもの であるからだそうです。つまり、人が飲むには適していないということです。

その事実として、牛乳に含まれる栄養は子牛にとってベストになるよう調整されています。それを私たちが子牛の代わりに飲むことで、ミスマッチは起きて当然かもしれません。

それに加えて、子牛のために栄養が調整されたはずの牛乳には、人間が摂取するには適さないある成分が大量に含まれていというのが問題の核心です。

栄養成分表には書かれないもの

乳がんの原因と考えられている物質は、栄養成分表には記載されることはないものでした。その正体は、牛乳に含まれる ホルモンという物質 だったのです。

牛乳には、タンパク質やカルシウムなどの栄養素が含まれています。私たちはそういった栄養を摂るために牛乳を飲みます。これらの成分は一般的に認識されていますが、ホルモンに関しての認識はほぼされていないのではないでしょうか。

牛乳に含まれていたホルモンは、エストロゲンとプロゲステロン、またインスリン様因子と呼ばれる女性に作用を及ぼしやすいものです。搾乳できる期間、牝牛の体の中ではこういったホルモンが増加するため、必然的に牛乳にも含まれることになります。

現代工業的な牛乳生産の状況も影響して、昔と比べて現代の牛乳には大量のホルモンが含まれているそうです。

ホルモンは分解されない

牛乳に含まれるホルモンは、私達の体にある 消化器官でも分解できない そうです。

その理由は、これらのホルモンの構造が非常に安定しているため、壊れにくいためです。人が作り出せる最も強い胃酸でも、その構造は壊れることはありません。

取り込まれたホルモンが、人体に影響を及ぼした結果が乳がんであると、本の中で説明されています。

チーズチーズチーズ

話は変わりますが、我が家では一口大で小分けされたプロセスチーズが冷蔵庫に常備されていました。その理由は子どもの手軽なおやつだったからです。

チーズの原材料は牛乳です。本を読んでから、私の頭の中ではすでに治った妻のチョコレート嚢胞、子宮筋腫がちらつきました。

食を変えていかなければいけないと、脳が警告を発していました。冒頭の薬剤師の方は、食生活を変えたことで、それ以降の再発は無かったようです。

家庭から乳製品を減らしていくかどうか、妻と話し合いをする必要が出てきました。

さいごに

日本では、消費者庁の食事指針の中で乳製品は提示されています。そのため、この本を読むまで牛乳に危機感を覚えることは1度もありませんでした。

牛乳を完全悪と言いたいわけではありません。しかし、健康に影響を及ぼす可能性があるのであれば、そのリスクを限りなく0に近づけていく必要があると思います。

牛乳を含めて、現代ではリスクがない食べ物を求めること自体が難しいのかもしれません。しかし、学んだ後どうしていくかは 自身で選択が可能 です。

今回の記事では要点のみを抽出したため、この本に出てくる様々な文献やデータに興味がある方はぜひ読んでみてください。