医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

毎月5000円以上の出費が家計に上乗せされる妊娠糖尿病生活

妻は第二子の妊娠中に、妊娠糖尿病と診断されました。

診断されてからの妻は、内科に行ったうえで産婦人科に通う、はしご酒のような通院スタイルとなりました。

妊娠糖尿病と診断されてからの生活について、淡々と書き留めていきます。

内科と婦人科の受診

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冒頭にも書きましたが、妻は妊娠糖尿病と診断されてから、妊婦健診の前に内科受診が加わりました。(※ここでは妊婦に対する行政の補助は適用されない)安全を考慮すればしょうがないのですが、出費はかさみます。

内科を受診する際、毎日測定した血糖値の記録を報告します。

妊娠糖尿病と診断されてしまうと、出産後まで毎日血糖値を測定し続ける必要がある ため、出費はさらに増えます。

針・血・ピッ

妊娠糖尿病と診断されると、毎日血糖値測定を強いられます。日誌よろしく、測定記録を記入しなければならないのです。血糖値を測っていくために、以下のものが必要になります。

  • 専用の測定器(病院からレンタル)
  • アイピットミニ(実費購入)
  • グルテストNeoセンサー(実費購入)

専用の測定器は病院からのレンタルになります。しかし、測定をする際に使用するアイピット(針)、センサー(測定センサー)は使い捨てで実費購入です。薬局から購入しなければならず、1ヵ月あたり5000円前後 かかります。

血糖値測定者の抱える矛盾

血糖値測定の意味合いとして、病院は 血糖値の高いタイミング を知りたいようです。測定回数は、病院の方針や血糖値の状況によるそうですが、妻は1日1回の測定で済んでいます(1日3回の人もいるそうです)。

血糖値が高くなれば保険適用でインスリンを使用することができるそうです。

真面目な血糖値のコントロールは医療費の削減につながるはずなのに、逆にお金がかさむという矛盾が発生しています。

かといってインスリンを打った方がよいのかというと、そう安直にとらえている医療関係者はいないはずです。

保険適用のインスリンとは

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インスリンとは、食事をすることによって吸収された糖分を、身体中の細胞に取り込ませるためのホルモンです。つまり血糖値を下げる働きがあります。

ホルモンとは、ほんの少量で体に劇的な変化をもたらす物質の総称 です。アトピーに使うステロイド剤なども、副腎皮質ホルモンと呼ばれるホルモンの一種です。

そんなごく少量で体に強力に働きかけるホルモンですから、本来使用するのは避けたいものです。

しかし、日本では血糖値に対しての視線が非常に厳しいく、医者は患者の血糖値を基準とされる値にまで移行させることを最良としています。(妊婦は定期健診があるから逃れられない)

そのため血糖値が高く、コントロールが難しい状況が続く妊娠糖尿病妊婦には、インスリンが使用される可能性があります。

妊娠糖尿病だけど

糖尿病は血液中の血糖を正常にコントロールできない病気であり、痛みは生じません。そのため、本当に怖いのは進行して起こる合併症(腎機能低下・細胞壊死・失明)です。

合併症は、通常発症するまでに5~10年と長い時間をかけて起こります。妊娠糖尿病の場合だと胎児が大きくなりすぎるなど、通常とは異なる問題が起こる可能性があります。

通常の糖尿病と比べ、想定される問題は異なりますが、血糖値をコントロールしなければならないという本質 は変わりません。しかしながら、そのコントロール方法はほぼ教えられることはありませんでした。

無かった食指導

血糖値をあげないために、妻が教えてもらったことを羅列します。

  • よく噛む
  • 時間をかけて食事をする
  • はしを置く(休める)

根本的な問題解決を講じることはなく、対処療法的なもの(対処療法にすらなっていないのでは?)しかなかったのです。

食事による血糖値上昇の最大要因は、血糖値を上げやすい栄養素である炭水化物の摂取 にあります。妊娠等病病ではインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)が高まることもあり、日頃の食生活をヒアリングして指導するべきではないかと考えられます。

ちなみに妻の家系では糖尿病の親族はいません。また、おやつとして甘いものを摂ることはあまりありません。(むしろ辛いものが好き)

最後に

根本的な改善策を示さないのに、血糖値を測定させ続けていても(上下で一喜一憂させていても)、何の解決にもなりません。そのため、無駄な医薬品を購入させるのとすら思う旦那でありました。

根本的な解決法は自ら学んでいくしかなさそうです。

ということで、糖質制限 について書いている書籍を読み漁り、妻の了承を得たうえで徐々に食生活から炭水化物の割合を減らしていくことにしました。

妻との話し合いは時間がかかりましたが、食事で病気が治るのであればそれに越したことはないという共通認識を持つことができました。