医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

特別支援クラスとミネラル不足の話

もしも出汁(だし)を摂取することで、子どもの学習障害が改善すると言われたら驚きませんか?

「食べなきゃ、危険!」という本には、出汁に含まれる栄養素の力によって改善した様々な体験談が書かれています。

「うつ病、リウマチ、糖尿病、アスペルガー症候群、肌荒れ、アトピー、成績不振が改善!」と書かれた本の帯に、薬機法違反は大丈夫か!?と職業柄心配になりますが、内容は素晴らしいものでしたので紹介したいと思います。

食品添加物とミネラル

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この本は、私達の食生活に占める割合が大きくなっている加工食品に潜む背景を明らかにしたうえで、体験談の紹介へと進みます。※要点のみを知りたい場合は、本の1/4ほど読むと理解ができます。

背景は、現代の社会生活が食事に対して便利さ、保存性、味の良さの追求にありました。これらを追求した結果、大量の食品添加物が食品中に存在 することになったのです。

食品添加物とは、写真のように食品の原材料名の中で/(スラッシュ)以降に記載されているもの全てになります。

ミネラルが不足傾向にある私達の食生活

食品添加物は、現在政府が認可しているもので800種類以上あります。その中でも、特に注視されているのは リン酸塩という食品添加物 で、これはほぼすべての加工食品に使われています。

ほぼすべての加工食品に含まれているため、多数の食品から成り立つ幕の内弁当のような食品は、このリン酸塩の摂取量は必然的に多くなります。

リン酸塩は摂取しすぎると、体に必要な栄養素であるミネラルを排泄するよう働きかけます。排泄された亜鉛、鉄、銅などの必須ミネラルが足りなくなると、体と心に様々な影響が表れます。

発達障害も、この不足する栄養による影響が示唆されているのです。この事実は医薬業界でも広く認知されており、注意喚起がなされています。

学校教諭から聞いた話

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ここで話は教育の場に移ります。冒頭の発達障害の子どもたちは、普通学級では対応できない子どもたちが学ぶ特別支援クラスで学びます。

昔はクラスに1、2人程度と言われた発達障害児も、人口が多い地域ではクラスとして編成されるほど増加してきています。そんな特別支援クラスで働く教員友人からこんな話を聞きました。

友人2人から聞いたケースになるので、全体感ではないことはご了承ください。

特別支援クラスにいる子どもは、比較的片親のケースが多いそうです。また、子どもの親に共通していたのは、面談などの要件で電話連絡をした際、だいたいイライラしているということでした。

また、子どもたちの食生活を聞くと、お弁当、総菜やファーストフードをよく食べているそうで、栄養の偏りが心にも影響 を与えているのではないかと考えずにはいられませんでした。

食卓で取れないミネラル

個人情報の関係から、詳しい情報は出すことができません。しかし、学習障害の発生頻度とミネラル不足の話は、やはり繋がっているような気配がしました。

好き嫌いをもつ子どもが多いことなど、栄養摂取がバランス良くできていない様子がうかがえるからです。

ミネラルの必要量はmg単位〜ng単位と、炭水化物やタンパク質などと比較しても絶対量は少ないです。しかしミネラルは微量元素と呼ばれ、ほんの少量でも体に絶大な影響力をもつ栄養素 であることを忘れてはいけません。

食育は誰がする?

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子どもは経済的に、そして食生活も親に依存しています。自身の食生活を思い出してみていただくと、親の作っていたもの、食べさせていたものが家庭の味でないかと思います。

つまり、親がミネラル不足の食事をしていたら、子どもはもれなくその影響を受けるということです。

さいごに

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この本では出汁に含まれるミネラルが、子どもの発達に良い影響を与えることを示しています。ミネラルが足りないことによって障害が起きているので、補充することで改善しているわけです。

加工食品が悪い、食品添加物が悪いというよりは、基本的に不足傾向にあるという認識でいることが重要になると思います。

家庭での栄養バランスが、子どもの発達と成長に直結していることをあらためて学ぶ機会となりました。