家庭菜園2年目の成果も1年目とほぼ変わらず、振るわぬ結果で終わりそうで少し落ち込んでいます。
家庭菜園を始めたきっかけはこちらの記事です。
家庭菜園を子どもと一緒にする中で、気付かされたことがあります。それは、スーパーへ買い物に行った時子どもに言われた 「どうしておやさいはみんないっしょなの?」 という言葉です。
整った色の濃い野菜を選びながらでしたが、確かにそうだよな~と思うようになりました。
きれいな野菜
子どもに言われたことで、スーパーに買い物に行くと野菜をよく見るようになりました。売られている野菜を見ると、どれも 均一できれい なものばかりです。子どもは良く観察しているな、と感心しました。もしかして、私たち大人が観察しなくなっているのでしょうか?
実際に家庭菜園で野菜を育ててみると、均一さよりも実の大きさの差の方が顕著になります。
日ごろ買っている野菜を見るたびに、そのクオリティはいったいどうやって生まれるのか考えるようになりました。
ベランダ家庭菜園の収穫物
我が家の家庭菜園においては、育てている野菜がそもそも1株2株と少ないです。そのため収穫数量自体が少ないため、ほぼすべての収穫物についての出来を認識しています。同じ株からできる実でさえ、日当たりの良し悪し等で大きさや形、色が異なります。
2021年夏の収穫物は恥ずかしながら以下
- ゴーヤ1個
- ミニトマト10個程度
- トマト3個
- キュウリ1本
栽培が下手くそなことは言うまでもありません。収穫した総量は、少し甘めに見積もったとしても、重量換算で500g程度だと思われます。
まっすぐな野菜ばかりではない
野菜は植物、つまり生き物です。生き物であるからには、その生育過程で必ず個体差が出てくるものです。私たち人間でも同じように、身長や体重、体型など個人差がありますね。
それなのに、私たち消費者が目にする野菜のほとんどは、ほぼ一定の規格に基づいています。意図的に同じ大きさのものを分類してきたとしても、あまりにもきれいで整っているのです。
なぜ虫がつかない、曲がらないきれいな野菜ばかりが選ばれて売り場に並んでいるのかを、考えるきっかけとなりました。
野菜の選定基準
子どもの「どうしておやさいはみんないっしょなの?」という発言から、野菜を購入するときの判断基準を考えてみました。
あくまでたま家の話ですが、野菜選びの際、判断基準としているのは4つです。それは、国産のもの、旬なもの、形の整ったもの、色素の濃いものを選んでいます。
選定の基準として、国産を掲げていました。しかし、そもそも国産こそ安全と、思い込んでいたということに気付きました。消費者心理を誘導されて、選ばされていたのかもしれません。
それにしても、整いすぎているのはなぜか?という疑問が残りました。実際に野菜を育てた経験がある方はイメージしやすいかもしれませんが、野菜には虫が寄ってくるものです。
虫が食べるほど栄養が豊富?
「虫が食うほど美味しいんだよ」
昔、畑で野菜を育てていた祖父母が、虫がついた野菜を怖がっている私にこのように言いました。当時は理解が追い付いていませんでしたが、虫は美味しそうな野菜を選択している、ということを伝えたかったわけです。
生き物は皆、栄養価の高そうな野菜を意図的に選択しているわけですね。では虫がつき放題でいいのかというと、そういうわけにはいきませんが。
祖父母は私が小さいころから アトピー性皮膚炎 だったため、農薬を使わずに野菜を作ってくれていました。今思い出すと、野菜は不格好でしたが元気というか、瑞々しいというか、パワーに溢れていた気がします。
農薬と野菜
家庭菜園で取れた不格好な野菜と、スーパーに売られているきれいな野菜の違いを知る中で、虫食いの有無が極端に表れていました。
この結果を考えていくには、野菜を虫から守る農薬について知らなくてはなりません。今後の記事では日本の農薬事情について、食卓に上がる野菜との関係を考えていきます。