私は医薬業界で健康に関わる仕事をしています。せっかく健康に関わっているので、現場の情報を伝えたいと思い、記事を書き始めました。
私が何らかの資格を有していたうえで、情報発信しているのであれば、その言葉には信憑性があると思います。しかし、今現在(2021年5月29日時点)では資格はありません。
営業畑で育った私でしたが、発信する情報の正確を期すべきと思い、この度資格を取得することにしました。
登録販売者の資格を取得する
私が仕事で回る先は、調剤薬局やドラックストアと、主に薬やサプリメントの販売に関わっています。その調剤薬局やドラックストアには薬剤師、登録販売者と呼ばれる 有資格者 がいます。
それぞれの資格とはどのようなものなのか、ざっくりと述べるとこのようになります。
- 薬剤師:調剤業務が出来き、医薬品を扱える
- 登録販売者:第2類医薬品まで限定的に扱える
私がこれから取得しようと考えている登録販売者の資格を得ることで、ドラッグストアで購入することの出来るレベルの薬に少し詳しくなります。
登録販売者とは
登録販売者とは、 国家資格 であるものの、都道府県ごとで試験が開催される資格です。国家試験なのに、県ごとで受験日や試験内容が異なる(難易度に差がある)というのは不思議ですね。
この試験に受かることで、副作用があまり強くない、リスクの低い医薬品の販売に携わることが出来るようになります。どのような薬かというと、第2類医薬品以下の第3類医薬品など、一般用医薬品と呼ばれるものになります。リスクの高い第1類医薬品は、薬剤師しか販売することができません。
資格取得はスタートライン
今回の資格取得の目的はドラッグストアで働くためではなく、専門的な知見で話を展開していくためです。
この資格を得ることでドラッグストアなど、医薬品を取り扱うお店で働く上で活かすことができます。正式に登録販売者になるためには、資格取得に加えて2年間の実務経験が必要になります。知識に加えて店頭現場での経験を積むことで、様々なケースに対応する力を養うのです。
資格試験はあくまでも座学です。しかし、身近にある薬というものに対する意識が変わるはずです。
勉強をスタートして
試験に向けて第4版 登録販売者 合格教本という本を購入して、勉強をし始めました。だいたい1/4ほど読み終わって思ったこと、それは薬を購入して使う人全員が読むべきということでした。絶対と言い切っていいかはわかりませんが、知っておくべき知識ばかり詰まっていました。
薬害を知る
自己判断で買うことのできる薬のリスクは低いと認識していましたが、薬害訴訟の歴史がそれを改めさせました。
過去に起きた薬害訴訟について、自発的でないとあまり学ぶ機会はありません。健康になるために薬を使い、後遺症に苦しむ人が出てしまった背景は何かを学ぶこととなりました。
考えたくはありませんが、薬害における問題がこれから起きる可能性は0ではありません。登録販売者の勉強をすることで薬の歴史を知り、現状を知ることにつながります。そうすることで、ただ薬を購入するというスタンスから脱却することができます。
リスクを認識する
基本的な話かもしれませんが、薬にリスクのないものはありません。義務教育では医薬品ではない違法ドラッグなど、危ない話について1度は聞いたことがあると思います。しかし、なぜか医薬品である一般用医薬品の危ない話はあまり聞く機会がありません。
一般に購入できる医薬品も、違法ドラッグ的効果を得ることが可能な側面を持っているものがあります。例として、薬にも 依存性 があることがあります。
一般用医薬品を購入する上で、体にもたらす効能効果が気になるところですが、そのリスクは軽んじられていないでしょうか。
生物学が好きなら学びやすい
薬学とは、解剖学をベースとした西洋学から成り立つ学問です。学習する上で、人の各臓器の名称、働きなどが必ず必須の知識となります。 生物学が好きな人 であると、人体の働きと医薬品のリンクがすんなり出来ると思います。
ただし、薬には有効成分と呼ばれる成分が含まれています。有効成分の名前や構造を深く理解するためには。有機化学の知識を併せて深めていく必要があります。(※試験合格のためであれば有機化学を追加で学習する必要はありません。)
自己管理につなげる
まだ資格取得が完了したわけではありません。しかし、学んでいくことで、薬に対する意識が更に変わってきました。早速ドラッグストアの風邪薬コーナーで、どのような成分が主体なのかを見比べていました。
学ぶことで、手に取ったパッケージの情報をもとに、自分で選択することができるようになります。自己管理の精度 を高めるために既に役立ち始めたのでした。