腸活を実践する方に、是非おすすめしたい方法があります。それは 「ファスティング」 と呼ばれるダイエットの要素を兼ね備えた素敵な方法です。
私は3日間と短期間ですが、何度か実践したことがあります。短期間の実践でも、体が軽くなる、よく眠れる体験をすることができたため、一度は試していただく価値があると思い提案に至りました。
ファスティング
ファスティングとは一体どんな方法なのか、簡単に言ってしまうと炭水化物などを制限する食事制限の最上級、 断食 のことです。
ファスティングはいわゆる腸活ではないため、TV CMなど、メディアに取り上げられることはあまりないかもしれません。
ファスティングの定義
ファスティングの意味は断食です。そのため、本来のファスティングでは食べ物は一切摂らず、水分のみを摂るように行います。
ですが、ファスティング初心者がいきなり水だけで過ごすのはキツすぎます。「一切食べ物を口にしないでください」と言われても食欲が勝って眠れなくなってしまいます。
私の働く医薬業界でも「ファスティング」は推奨されていますが、完全な断食ではありません。表現するならば、プチファスティング、もしくは置き換えファスティングと呼ばれる少しソフトなものが主流となっています。
- 断食:水分は摂ってもOK
- プチファスティング:特定の飲料または果物など摂取してOK
通常のファスティングに近い形式で行うため、消化器系の負担をあまりかけない飲料や果物などの摂取を許容しています。
ファスティングで得られること
ファスティングには、行うことで得ることができる、2つのメリットがあります。
1つ目は 消化器系の負担を減らす こと、つまり休ませることです。食事から摂取する固形物は、口から入り肛門から出ていくまでの間、消化吸収の作用を受けます。
逆説的に、固形物(食品)の摂取が減ることで、消化器系にかかる負担を減らすことができるのです。つまり、365日働き続けている消化器系を休めることができます。
2つ目は細胞レベルでのデトックス、 オートファジーの促進 です。オートファジーはあまり聞き慣れない言葉かもしれませんが、簡単に言ってしまうと細胞の断捨離のことです。本来、私達は食べ物から細胞の材料やエネルギーを取り込んでいます。その供給が絶たれると、身体の中では不要な細胞を再利用して、そこからエネルギーを取り出します。
不要な細胞を再利用してエネルギーを取り出し、残りはゴミとして片付けていくエコな働きを促進することができるのです。実はこのオートファジーというメカニズムの活用が、ダイエットにも繋がるのです。
食事の代替品、酵素飲料
以前の記事で、「酵素飲料は加熱処理がされて酵素が働いてない」と少々否定的な内容を書きました。酵素飲料と記載されていても、酵素を摂取することはできません、ということです。
酵素飲料に関する記事はこちら
酵素飲料の最大の利点は消化吸収にあります。酵素の作用によって、栄養が低分子化された状態まで分解され、吸収しやすいものとなっています。そのため、消化器系は消化の手間が省けるわけです。
酵素飲料代替のメリット
本当に何も食べない断食をしてしまうと、空腹感などの他に、低血糖状態等の健康上のリスクが伴います。果物や野菜と糖から成る酵素飲料を用いると、炭水化物を摂取できるため、低血糖のリスクはほとんどありません。
酵素飲料を代替するメリット
- 消化器系への負担を減らす
- 腸内善玉菌へのエサ(オリゴ糖)がたくさん
- 絶食と比較し空腹感は少ない
私は仕事上、様々なメーカーさんの製品を見て、実際に試してきました。個人的な感想になりますが、きちんとしたメーカーさんの製品に関してはちゃんと体感が付いてきます。目覚めが良く、身体の軽さをたった2,3日で感じられるってすごいことですよね。
本当は2,3日ではなく、継続的に行いたいものですが酵素飲料の価格は ぶっちゃけ高い です。そのため私はたまにデトックス感覚で行っています。
腸内細菌を元気にするための方法、メリットは以前の記事で述べましたが、ダイエットの下地をつくるためにファスティングは適しています。
定点観測として試す
ファスティングは様々な分野で推奨されています。寄生虫学の藤田紘一郎先生、酵素栄養学の第一人者である鶴見隆史先生など(上げるときりがないので)多くの方が推奨しています。
苦しいダイエットは嫌だ、という方には腸内環境も良くなり、 痩せやすい体質 に移行するファスティングは非常にマッチする可能性があります。
私自身、仕事が忙しい時期に暴飲暴食をしがちなたため、たまーに定点観測としてのファスティングを2,3日敢行しています。
気になる方はぜひ一度試してみてはいかがでしょうか。