医薬業界営業マン、おたまさんの日記

「健康に関してプロで在りたい」

市場のたまごおじさんから聞いたお米の話

面倒くさがりな私は、ここ2年ほどお米はネット購入しています。子どもが生まれてからは特別栽培米(減農薬)に変更して、家族の健康に配慮を始めたものの、依然としてネット購入継続中です。

コロナが少し落ち着いたので久々に市場を散策してきました。ネットでお米を買っているくせに、と言われそうですが食のるつぼである市場はとてもおもしろいので以前はよく遊びに行っていました。

そんな市場にて、通称たまごのおじさんと久々に長話をしてきました。その時に教えてもらった(そして購入した)お米の話をまとめます。

市場の商人は食材のプロ

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面倒くさがりな私が何故市場に行くのかというと、仕入れている人と売られている物がちゃんと見えるからです。また、扱っているものには生鮮食品(未加工品)が多く安心感があります。

市場へ行く頻度は多くありませんが、日ごろ利用するスーパーと違い、食材に精通したプロの話 は興味深く参考になります。

ただ話を聞きに行くだけでは冷やかしになってしまうのでNGですが、購入したい物が明確であれば、ぜひ市場に行ってみてください。

ホールフードのススメ

市場にある生鮮食品は最小限の加工で済んでいるものがほとんどです。こういったものはホールフードと呼ばれます。東洋医学の考え方に、一物全体(1つの物を丸ごと食べる)というものがあります。日ごろ加工されたものばかり目にすることが多いですが、市場ではホールフードの状態で見ることが可能です。

食品は加工が少ないほど、食品添加物が入っていない といわれます。日常的に加工食品を食べることが多いからこそ、こういった元の姿に近い状態の食品を見ることは大切です。

※法律上、食品添加物はキャリーオーバーと言われる記載義務の抜け道があり、加工が多い食品はもはや何が入っているか分かりません。

市場では様々なホールフードと出会えますが、丁寧な商いをしている「人」に出会えるとラッキーです。冒頭のたまごのおじさんは、私が出会った丁寧な商いをする人でした。どのように丁寧なのかというと、食品について消費者があまり知ることがない生産者の情報を教えてくれるということです。

現場仕込のプロ

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今回たまごのおじさんから聞いたのは、お米の話です。当初市場に来た目的は出汁用の昆布を購入するためでしたが、お米も購入することになりました笑

このおじさんは超がつくほど現場主義のため、自分が仕入れるものは生産者と物を見てから判断しています。

その頑固さゆえか販売しているものには定評があり、リピーターも多くいます。そんなおじちゃんが、新しくお米を仕入れたそうです。

代わりの下調べ

紹介してくれたのは、東京では1件のお米屋さんしか取り扱いをしかないお米でした。見たことがないパッケージだなと思ったのもそのはず、個人で経営されている農家さんから直接仕入れたお米だったのです。

普段私達がスーパーで購入できるお米は、JAのように農家から一括買い上げたお米を再分配したものです。JAの経営体質によって古米の使用優先など、品質よりも利益が優先されてしまうからだそうです。

この販売方法では、お米が全て混ざってしまうため、農家さんごとのクオリティは全く反映されません。買い取ってもらう利益優先より、クオリディを保つことを選択した農家さんのお米に出会う機会はほぼありません。

購入者である私達の代わりに、その道の プロの目で下調べ されたものは本物だと思います。

お米のクオリティ

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紹介されたお米はコシヒカリで、自然乾燥(室で乾燥させる)させた特別栽培米と言うものでした。

特別栽培米とは、県の慣行基準と比較して農薬使用量50%減、窒素性化学肥料不使用で栽培したものです。この特別栽培米と同じお米を、私も以前からネットで購入していたのです。

しかし「これは今年のお米で、3日前に精米したばかりだよ!」なんて言われたら、食べてみたくなってしまいますよね。

さいごに

実際に購入して食べてみたところ、炊きあがったお米は粒がしっかりとしていて、非常においしかったです。卵のおじさんの言っていた通りでした。

食に関心を持つことで、食品の元の姿である食材に目が行くようになります。

単純に購入するだけではなく、その食品がどのように食卓までやってくるのかの源流を知ることができるのが市場です。

現場を知るプロからの話は、きっと生活を豊かにしてくれるのではないでしょうか。